よい歯をつくるには、まず栄養を考えなければなりません。少し専門的になりますが、歯の形成期にはカルシウム、リンを中心とした無機塩類、マトリックスとなる有機質をつくるためのたんばく質、脂質、それにフッ素やマグネシウムなどの微量成分エナメル芽細胞や象牙芽細胞の正常な働きをたすけるのに必要なビタミン類など、バランスのとれた栄養が必要です。
これらはすべて、山海の自然食に豊富に含まれています。たとえば、胚芽(玄米など)、野菜(サラダやつけもの)、酵素(味噌や納豆)、それにゴマ、海草類、魚貝類であり、歯のみならず身体をつくる栄養源として大いに食べていただきたいのです。
白米、砂糖、肉、脂肪のとりすぎは肥満体をつくり、短命につながります、世界の長寿村では例外なく、自然食中心であり丈夫なしっかりした歯で食物を充分にそしゃくしているようです。