むずかしくいうと顎は上顎と下顎からなり、主な6つの筋肉を動かすことによって リンゴをかじったり、おせんべいを噛み砕いたりできるのです。
しかもその精度はたいしたもので、人がなにげなく口を閉じた状態で、上下の歯が 中心の0.5mm以内に合う確率が、なんと97%を占めています。
したがって、このときの顎の関節の位置も0.2~0.3mm内に安定しています。又、上下の歯の間に0・1mmの厚さの物が入っても、歯はこれを感じとることが出来るのです。
ですから、この顎(歯と顎関節と筋肉)の生理的調和を破るほんのわずかな障害、たとえば噛み合わせがうまくいっていなかったりした場合、顎のバランスがこわされて歯か、関節、筋肉のいずれかに、あるいはいずれもその症状があらわれます。